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熱転写式のプリンターで印刷するチューブを選ぶ場合、どのような点に留意してチューブを選定すればいいのでしょうか。
熱転写式の印刷は、印字ヘッドにつけた発熱体(サーマルヘッド)を利用する印刷技術で、2つの方式があります。
熱に反応する感熱紙を使用します。サーマルヘッドの熱を直接、感熱紙に加えモノクロ印刷します。レシートや切符など、身近な所で広く使用されています。インクが不要なのでコストを抑えられる反面、時間とともに印刷が劣化しやすいという欠点があります。
インクリボンをサーマルヘッドで加熱してインクを転写します。色の選択、印刷できる素材が豊富で、屋外や長期間使用するラベルなどに適しています。耐久性、耐候性に優れ、色・素材に自由度がありますが、インクリボンが消耗品として必要になります。
熱転写式プリンターに用いるチューブは、プリンターの耐久性や印刷品質に大きく影響します。
特にチューブの硬さによる影響は大きく、様々な印刷トラブルを引き起こしかねません。
熱転写式プリンターで印刷するチューブの材料性能、硬度、そして温度による影響とはどのようなものでしょうか。
チューブが硬過ぎると、サーマルヘッドに過度な負荷が掛かってしまい、サーマルヘッドが損傷することがあります。これにより、印刷の品質低下を引き起こす可能性があります。
また、硬いチューブはねじれやすいためプリンターの中で蛇行してしまい、印字が歪むことがあります。
柔らかいチューブは伸びやすいため、チューブの切断長や印刷位置が安定せず、出来上がりが不揃いになることがあります。
また、柔らかいチューブを使用した場合、非加熱部位にインクが転写され、ローラーの汚染を引き起こし、そのローラーの汚染が印刷物に再転写されることがあります。また、ガイドローラーとの接触でチューブにしわなどの変形が起こり、印字品質の低下に繋がることがあります。
硬過ぎても柔らか過ぎても、印刷のクオリティが下がってしまいます。
高温の環境ではチューブが過度に伸び、伸びた状態で印刷するとインク転写が不安定になります。また、チューブの選定と保管方法には注意が必要です。
低温の環境では柔らかいチューブが硬くなり、印刷し難くなります。また、チューブカッターの寿命が短くなることもあります。
作業環境やチューブ選びで印字結果に大きく変わる熱転写式のマークチューブ。
様々な印刷機械、チューブがあり、組み合わせは無限ですが、その機械に相応しいチューブを選ぶことが重要です。当社ではホットマーカーでの印刷に最適なチューブを多数ご用意しています。機械とチューブとの様々なバランスが考慮され、耐久性も検証済みなので、印字品質に関する懸念を解消します。
これまで、ホットマーカー使用中に発生した印字トラブルが、当社の純正品チューブを使用することですぐに解決した例が多くあります。硬過ぎる非純正チューブを使用してホットマーカー内部で蛇行が発生したケースでは、当社純正品のチューブを使用することですぐに不具合が解消出来ました。ホットマーカーでのマークチューブには、そのポテンシャルを最も引き出すことのできるシーティーケイの純正品チューブをお勧めします。
当社では、配線識別を目的としたマークチューブプリンターが3タイプあります。
国内向けの最新機種SPX01S、多機能のSPX01H、海外向けにはCE対応のSP8600。
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ホットマーカー®の印字サンプルに直接触れて、是非、その印字品質を実際にご覧下さい。
株式会社シーティーケイ
COMPANY複雑な電気配線等を適切に識別し、確実に処理するために生まれた「ホットマーカー」は、電力、公共交通機関、産業用ロボット、工作機械、自動車をはじめ、
様々な業界で幅広く活躍しています。
シーティーケイは、この分野におけるトップメーカーとして、お客様の多様なニーズにお応えしています。